手術室で使用するメリット
開腹手術での活用
例えば、多発性肝がんの腫瘍切除に有効です。
一つ一つの腫瘍を3D画面から取り除き、残りの腫瘍の個数や位置を簡単に把握できます。
内視鏡手術での応用
アトリナを3Dモニタに接続すれば、偏向メガネをかけることで、3D画像を立体視できます。
*偏向メガネは、3D内視鏡手術時にかける偏光メガネが使用できます。
da Vinci 手術での活用
平面モード:
アトリナの画面を術野画像の下に表示できます。コンソールの横に置いたアトリナを操作することで、執刀医が求める3D画像を、求める方向から自在に観察できます。もちろん、CT画像やMRI画像の参照も可能です。
立体視モード:
アトリナ画面の3D画像を、術野画像の下に立体視で表示できます。
画像等手術支援加算(K939) に関して
アトリナは手術支援のために開発したソフトウエアです。従って、「K939-1ナビゲーションによるもの」の通知(2)*に則った使用をされた場合は加算されます。 ただし、アトリナは薬事取得のカテゴリーがA1申請のため、支払基金にて審査がなされます。説明不足の場合は却下されることがありますので、ご注意ください。
*(2) ナビゲーションによるものとは、手術前又は手術中に得た画像を3次元に構築し、手術の過程において、3次元画像と術野の位置関係をリアルタイムにコンピューター上で処理することで、手術を補助する目的で用いることをい言います。また、加算対象術式に関しては、最新の診療報酬改定資料をご参照ください。
手術室以外でのメリット
シミュレーションへの活用
- アトリナをインストールしたタブレットは、持ち運びが自由自在です。だから、医局でも、宿直室でも、自宅*でも、いつでもどこでも手術シミュレーションができます。(*院外持ち出しの場合は、個人情報が一切入らないアトリナクライアントタブレットをご使用ください。)
- カンファランス時に、3Dモニタを使用すれば、医局員全員で立体3D画像シミュレーションが行えます。脈管や臓器と腫瘍の位置関係が明確になります。
アトリナクライアント とは
アトリナには、サーバーソフトと、クライアントソフトの2種類があります。
1台目はサーバーソフトをインストールしたアトリナサーバータブレット(PCでも可)が必須です。
院外へ持ち出しをする場合は、クライアントソフトをインストールしたアトリナクライアントタブレットをご利用ください。 個人情報が一切ないので安心です。
尚、アトリナクライアントタブレットは、アトリナサーバーに接続すれば、個人情報を表示できます。
インフォームドコンセントへの活用
- いつでもどこでも、インフォームドコンセントが行えます。
- 3D画像および2D画像を見てもらうことで、患者さんに分かりやすいインフォームドコンセントが行えます。
- 3Dモニタで立体3D画像を見てもらえると、より分かりやすいインフォームドコンセントが行えます。
教育への活用
- 実際の患者さんの3D画像が常に手元にあることで、解剖学的位置の把握、および手術手技への理解度向上が期待できます。
- 学生や研修医への教育に活用できます。